2024
7/15
犬が下痢をしたときの対処法|原因・食事・動物病院を受診する目安

愛犬が急に下痢した
季節の変わり目は気温や湿度が大きく変化するため、わんちゃんの体調が不安定になりやすい時期です。特に、軟便や下痢、嘔吐、食欲不振など、消化器の症状が見られることがあります。
愛犬が急に下痢をすると、
「すぐに動物病院へ行った方がよいのだろうか」
「食事や水は与えてもよいのだろうか」
「自宅でしばらく様子を見ても大丈夫だろうか」
と心配になる飼い主様も多いと思います。
犬の下痢には、食べ慣れないものを食べたことによる一時的なものから、感染症や寄生虫、食物アレルギー、膵臓や腸の病気などが関係しているものまで、さまざまな原因があります。
今回は、犬が下痢をしたときに確認したいポイントや、ご家庭での対処法、動物病院を受診する目安についてご紹介します。

犬が下痢をする主な原因
犬の下痢は、腸内の水分が十分に吸収されなかったり、腸の動きが活発になったりすることで起こります。
原因として、次のようなものが考えられます。
- 食べ慣れない食べ物やおやつを食べた
- 急にフードを変更した
- 食べ過ぎた
- 傷んだものや拾い食いをした
- 引っ越しや旅行、ペットホテルなどによる環境の変化
- 気温や湿度の急激な変化
- 細菌やウイルスによる感染症
- 回虫、ジアルジアなどの寄生虫
- 膵炎や腸炎などの消化器疾患
- 腎臓病、肝臓病、内分泌疾患などの全身性の病気
一度だけ便がやわらかくなり、その後は元気や食欲がある場合は、一過性の下痢であることもあります。
一方、下痢を繰り返す場合や、ほかの症状を伴っている場合には、治療が必要な病気が隠れている可能性があります。
犬が下痢をしたときに確認したいこと
動物病院を受診する際には、下痢の状態だけでなく、愛犬の全身の様子を確認しておくことが大切です。

便の状態
次のような点を確認しましょう。
- 便が少しやわらかい程度か、水のような下痢か
- 下痢をした回数
- 血液が混じっていないか
- 黒いタール状の便ではないか
- ゼリー状の粘液が付いていないか
- 虫のようなものが混じっていないか
- いつもと異なる強い臭いがないか
血便や黒い便が見られる場合は、消化管から出血している可能性があります。
便の写真を撮っておくと、診察時の参考になります。
元気や食欲
下痢をしていても、元気や食欲が普段どおりであれば、比較的軽い症状の場合があります。
ただし、次のような様子がある場合は注意が必要です。
- 元気がなく、ぐったりしている
- 食事を食べない
- 水を飲まない
- お腹を痛がっている
- 震えている
- いつもより呼吸が速い
- 横になったまま動こうとしないい
下痢だけで判断するのではなく、普段と比べて愛犬の様子がどう変化しているかを観察してください。
嘔吐の有無
下痢と一緒に嘔吐している場合は、脱水が進みやすくなります。
特に、何度も吐いている、水を飲んでも吐いてしまう、異物や中毒の可能性がある場合は、自宅で様子を見ず、早めに動物病院を受診してください。
犬が下痢をしたときに自宅でできる対処法
元気と食欲があり、嘔吐や血便などが見られない軽い下痢で、すぐに動物病院を受診できない場合には、次のように対応します。
ただし、子犬、高齢犬、持病のある犬、体の小さな犬は体調が急変しやすいため、自己判断で長時間様子を見ず、まずは動物病院へご相談ください。
1.食事の量を調整して腸を休ませる
下痢をしていても食欲があると、普段どおりに食事を与えたくなりますが、一度にたくさん食べると下痢が悪化することがあります。
成犬で元気があり、嘔吐がない場合には、年齢や体調を考慮しながら食事の量を減らし、腸への負担を少なくします。
半日程度食事を控える方法が適している場合もありますが、すべての犬に適しているわけではありません。
特に、子犬、高齢犬、糖尿病などの持病がある犬は、絶食によって低血糖や体力低下を起こす可能性があります。自己判断で絶食させず、動物病院へご相談ください。
2.脱水を防ぐため、水分を少しずつ与える
下痢をすると、便と一緒に体内の水分が失われるため、脱水に注意が必要です。
嘔吐がなく、自分で水を飲める場合は、新鮮な水を用意し、一度にたくさん飲ませず、少量ずつ与えましょう。
勢いよく大量の水を飲むと、吐いてしまうことがあります。
次のような状態は脱水のサインである可能性があります。
•口の中や歯ぐきが乾いている
•皮膚を軽くつまんだ後、戻りが遅い
•目が落ちくぼんで見える
•元気がなく、ぐったりしている
•尿の量が少ない
水を飲めない場合や、水を飲んでも吐いてしまう場合は、早めに動物病院を受診してください。
3.嘔吐がなければ消化しやすい食事を少量ずつ与える
嘔吐がなく、食欲や元気がある場合には、脂肪分が少なく、消化しやすい食事を少量ずつ与えます。
動物病院で処方された消化器用の療法食や、獣医師から指示された食事がある場合は、そちらを使用してください。
一度に与える量は、普段の4分の1程度を目安にし、3時間以上空けながら少量ずつ与えます。
下痢をしやすいわんちゃんは、獣医師に相談したうえで、消化器用の処方食をあらかじめ準備しておくと安心です。
なお、人間用の下痢止めや整腸剤を自己判断で与えるのは避けてください。
薬の種類や犬の体質、下痢の原因によっては、症状を悪化させることがあります。
犬の下痢で早めに動物病院を受診した方がよい症状
次のような症状がある場合は、日数にかかわらず、できるだけ早めに動物病院を受診してください。
- 下痢を何度も繰り返している
- 水のような激しい下痢が続いている
- 血便や黒い便が出ている
- 嘔吐も繰り返している
- 元気や食欲がない
- 水を飲めない、または水を飲んでも吐いてしまう
- お腹を痛がっている
- 誤飲や拾い食いをした可能性がある
- 有害な植物、薬品、食べ物を口にした可能性がある
- 発熱や震えがある
- 下痢がなかなか改善しない
- 体重が減ってきている
- 下痢を何度も繰り返している
特に、子犬、高齢犬、持病のある犬は、下痢による脱水や体力低下が急速に進むことがあります。症状が軽く見えても、早めにご相談ください。
元気と食欲があり、下痢が一度だけで、その後は普段どおりに過ごしている場合は、便の状態を注意深く観察しながら様子を見られることもあります。
ただし、症状が1~2日以上続く場合や、少しでも愛犬の様子に不安を感じる場合は、早めの受診をおすすめします。
動物病院を受診するときに持参するとよいもの
犬の下痢で動物病院を受診する際には、可能であれば次のものをご用意ください。
- 下痢便を入れた清潔な容器や袋
- 便の状態が分かる写真
- 下痢をした時間や回数のメモ
- 嘔吐の有無や回数
- 最近食べたフードやおやつの情報
- フードを変更した場合は、その時期や商品名
- 誤飲や拾い食いの可能性が分かるもの
- 現在服用している薬やサプリメントの情報
便を持参する場合は、できるだけ新しい便を清潔な容器に入れてお持ちください。
すぐに来院できない場合は、密閉したうえで冷蔵保存し、受付時に便であることをお伝えください。
犬の下痢は原因を見極めることが大切です
犬の下痢は、食べ過ぎや環境の変化などによって一時的に起こることもありますが、感染症、寄生虫、アレルギー、消化器疾患などが関係している場合もあります。
ご家庭では、便の状態だけでなく、元気、食欲、嘔吐の有無、水分がとれているかなどを確認してください。
軽い下痢に見えても、血便、嘔吐、元気や食欲の低下、脱水などが見られる場合は、早めの診察が必要です。
お気軽にご相談ください
荒川区、足立区、北区周辺で、愛犬の下痢や嘔吐、食欲不振などの症状が気になる方は、オダイ動物病院へご相談ください。
当院は当日も電話予約制となっております。
受診を希望される場合は、事前にお電話でご連絡ください。

